夏場の草刈りの作業で一番やっかいなのがハチではないかと思います。
私はこれまでに3回刺されました。3回とも違う種類で、ツチバチとアシナガバチ、そして、スズメバチと刺されてきました。幸いにもハチに対してのアレルギーはないようで、大事には至りませんでしたが、3回目に刺されたときは顔が腫れ上がったので、医者に行きました。
お医者さんにこれまでに3回刺されたと伝えると、次に刺された時には命の保証はないと脅かされました。
毎年、蜂に刺されて死亡する人が数十人もいるので、これはひとごとではないですね。
ハチの中でも一番恐ろしいのはスズメバチであることは、誰もが認知していることだと思います。そのためか、スズメバチ以外の蜂なら刺されても大したことはないという人も多いです。
私もそう思っていましたが、アシナガバチでも毒性はスズメバチとそれほど変わらないというデータもあって、高をくくっていると大変な目にあってしまいます。
私が2度目に刺されたのが、アシナガバチでしたが、草刈り作業中に気づかずに巣を刈ってしまい、大量のアシナガバチがいっせいに私をめがけて飛んできました。
オロオロしている間に私の手には数匹のアシナガバチが群がっていました。
ハチに遭遇したら、手で振り払ってはいけないという教えなどすっかり忘れて、反射的に手で振り払っていたようです。
ハチは黒いものや動くものに向かってくることを身をもって体験してしまいました。
刺されたときはとにかく痛かったのですが、ポイズンリムーバで毒を吸い出したので、医者にもいかずにいたら、翌日には手がパンパンに腫れ上がってしまいました。数カ所刺されいたようで、すべての毒を吸い出せていなかったようです。
さらに次の日には腫れが、二の腕のところまで上がってきて、結局一週間は利き手が使えない生活を送る羽目になってしまいました。
これを読んでいるあなたは、こんな目に合わないようにぜひ気をつけて草刈りを行ってください。
蜂は色の黒いものに敏感に反応しますので、草刈りの作業を行うときは薄い色の作業着を着るようにしましょう。
頭は麦わら帽子をかぶると、髪の毛の黒い色を隠して、熱中症対策にもなります。さらに白色の防蜂ネットを帽子の上からかぶればバッチリです。(ちょっと作業はしづらくなりますが…)
香水や匂いの強い整髪料などは、蜂を寄せ付けることになるので使わないようにします。
また、最近は花の香りのする洗濯洗剤や柔軟剤がありますが、作業で使う衣服はこういった洗剤を使わないほうが良いでしょう。
蜂が攻撃的になるのは8月から9月ころの巣を作っている時です。蜂の巣がそばにあれば、巣の周りを蜂が行ったり来たりしているのでよく観察すると、どのへんに巣が有りそうか大体わかります。
いきなり作業を始めてしまうのではなくて、はじめる前に現場をよく見ておくことで未然に防ぐことができます。
蜂の巣を発見してしまったら、自分で退治しようとせずにできるだけ業者などにお願いしたほうが無難です。自分で退治する場合は自己責任で、ご参照ください。
蜂を退治する殺虫剤もありますが、過信するのは禁物です。飛び回っている蜂に向けてスプレーをかけてもあまり効き目がないですし、蜂用の殺虫剤は勢いが強い噴出される分、なくなるのは意外と早いです。
スプレーが切れた時に反撃を食らうと本当に焦ります。
蜂用の殺虫剤は蜂の種類に対応したものを使うようにします。一般に売られているものはスズメバチには効かない場合があります。
スズメバチはスズメバチ専用の殺虫剤を購入するようにしてください。
スプレーは風上から噴射するようにします。風下から噴射しても自分にかかってしまうばかりか、肝心の蜂にかからないので危険です。
けっして、手で振り払ったりせず、すぐに逃げることです。蜂の種類にもよりますが、15メートル以上離れれば、それ以上追いかけてくることはありません。この時、後頭部を刺されないように手で抑えておくようにします。
運悪く刺されてしまったら、できるだけ早くポイズンリムーバで毒を吸い出します。口で吸い出すのは、かえって危険ですので絶対にしないようにしましょう。
私は医者嫌いで、前に書いたようにアシナガバチに刺されても医者に行かなかったので、説得力がありませんが蜂に刺されたら念のため、医者にかかったほうがよいです。
顔面をススメバチに刺された時には、さすがに医者に行きましたが、この時は3日ほどで腫れが引きましたので、医者にかかればその分回復は早いようです。
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